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その手は、なんでも出来る、魔法の手である。 [日常]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。
フィリップ・ワイズベッカーの作品集「HAND TOOLS」を購入しました。氏は、パリやバルセロナを拠点とするアーティストで、繊細で柔らかい鉛筆書きのタッチに耳目と賞賛を集めています。アーティスト活動以外に、広告の仕事も多く、日本では三越や資生堂、とらやなどの広告で彼のイラストレーションが起用されているので見たことがある人も多いのではないでしょうか。

氏の2回目となる日本の個展が7月1日まで開催されていたのですが、知るのが遅くて行けず…。というわけで、2018年6月に展覧会にあわせて発行された集大成本はかなり高価(550ページ、6,800円!)なので気分を味わうべく2016年の作品集を購入したというわけです。ここには京都に滞在していた際の、職人の道具に魅せられた彼のドローイングが64点掲載されています。物を生み出す道具を描く、これこそ最高の創造!

鉛筆と色鉛筆だけで描かれたそれら職人の魂は、氏によってまた新しい命を吹き込まれたかのように、ある種の気品を持って、紙面に鎮座しています。いや立体的に、奥行きがあるように描かれているものもあるので、紙面という宇宙の中に浮いているという表現の方が正しいかもしれません。色が全体的に淡い印象ですが、鉋や鋸などの刃の、そのもったりとした鈍色は、手入れの行き届いた由緒正しい道具であることを感じさせます。

ギザギザ刃やヤスリの表面のテクスチャーの細かさとかは、精密な仕事してるな、機械?とそのロボット化を疑ってしまうかの如くの出来映えです。とらやさんのPKGに東京駅が描かれていますが、設計を元々勉強されていたのかなと思ってしまうぐらい惚れ惚れします。鉛筆で絵を描いたのはいつ以来だろうと、少し自分のことを思い出しました。ドローイングは物を生み出す基本ですね。




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