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心に残る、真実の余韻。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。
先日、浄土真宗の節談説教研究会結成10周年記念「節談説教布教大会」に参加してきました。

節談説教とは、仏教の教えに節をつけて語る伝統的な布教技法です。落語や浪曲の手法も取り入れられていて、とてもわかりやすく心に入ってきます。しかし、近年ではその話し手も少なくなり、節談は衰退の一途を辿っていました。そこで、この情感豊かな説教を絶やしてはならないと有志による研究会が生まれて、10年のまさに節目といえる大会が行われたわけです。

講師の方々は北は北海道、南は大分まで全国から集いました。全部で8名の先生のお説教を拝聴したのですが、どれもこれもが心を強く揺さぶるお話でした。拍手の代わりにするお念仏6文字が、スッと口を継いで出てくる辺りが腹落ちした証拠だったと思います。有る方のお説教に「科学は事実世界」「仏法は真実世界」という対比がありました。確かに目に見えるものが全て真実ではないということは、日々せわしなく過ごす上で、一つの軸として自分の中に持っておきたいことだと思います。

ある先生からは女性のライフステージについて面白い話が聞けました。女に良いと書いて「娘」。女に家と書いて「嫁」。女に波と書いて「婆」…。女性が一番良いのは娘の時代で、家に入れば嫁になり、心に波が立ってお婆さんになると。ううむ、漢字の成り立ちは真実を包含していますね。また、固い話だけでなく、明石家さんまさんのエピソードを話される講師もいらっしゃいました。さんまさんが、どうやって笑いの力を磨いて行ったのか、そしてその後に訪れる転機となった事故のお話でした。さんまさんの人となりが理解でき、さらにそこで伝えようとした思いが良く理解できた比喩表現でした。

お説教の内容とともに、それを伝える話法もとても勉強になりました。心に残り、今でも持ち続けられる教えはわずかかもしれませんが、その瞬間が訪れたことだけでも尊いことなのだと思います。

また、機会があったら参加したいと思います。
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気付くこと、築くこと、支えること。 [日常]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。
少し前に、認知症サポーターフォローアップ講座を受けました。日本は認知症大国と言われています。2012年のデータですが認知症者数は英国が70万人、フランスが85万人に対して日本は462万人です。この差については、日本人に多いある特定の遺伝子が影響していると言われていますが、諸説あるようです。現在、65歳以上の方の7名に1人が認知症と診断されていますが、2025年には5人に1人まで達する見込みです。つまり、花粉症と同じぐらいメジャーになるので、自分の為に予防知識を他者の為に対応知識を得ておくことがこれから大切になってきます。

認知症になると、視野の狭小化、体が上手く動かない、運動能力の低下、人の名前や地名が出て来ない、など様々な影響が表れます。認知症は状態を表すので、病気ではありません。原因となる「病気」は主に3つあり

・アルツハイマー型認知症
・脳血管性認知症
・レビー小体型認知症ほか

です。この中でも特にアルツハイマー型認知症が多いと言われています。発症はこれらの病気が引き金になるのですが、悪化を引き起こす要因はその他に3つあります。

・からだの状態
・こころの状態
・暮らし方、環境

です。からだの状態は、高血圧や糖尿病などの持病、聴力や視力の低下、不眠などで多数あり、こころの状態は不安、無力感、寂しさ、孤独感、プライドを傷つけられるなどこちらも多数あります。そして、暮らし方、環境は刺激の不足、孤立や閉じこもり、過剰な刺激(情報過多、騒音)、馴染みのない場所や人などです。つまり、これらのことに気をつけて、逆を行けば認知症リスクが軽減されると言えます。そして、既に症状が出ている方へもこれらのことをケア=支援していけば悪化が防げるというのです。

一番取り組みやすいのは、暮らし方、環境でしょう。
・本人の習慣や楽しみを続けられる環境と小道具の用意
・トイレ、浴槽、キッチン、戸棚などに本人がわかりやすい目印をつける
・緊張する刺激を取り除く
などなど

そして支援する側には認知症の人の視点に立った支援が求められます。ポイントは「そのひとらしさ」を念頭に置くこと。
・ひとりの人としてふつうに接する
・聞こうとしている姿勢を示す
・本人の好むことや、なじみのあることを話題にする

そして、何より自尊心を傷つけないこと。今までできたことができなくなった方達は、それだけでもの凄いストレスですし、言いようの無い程の悲しみ、怒り、いらだちを覚えています。その心を優しく包んであげる対応が求められてきます。

さて、今回フォローアップセミナーで学んだことの一例をご紹介しました。講座は各市町村で定期的に行われています。市内外からも参加できる(少なくとも僕の場合はそうでした)こともあるので、興味があり開催を見つけたら是非、受講されることをオススメ致します。サポーターの証のオレンジバンドを頂けます。

▼流山市の情報はこちら
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目に映るモノをそのままに表す、挑戦。 [日常]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。
先日9月4日まで乃木坂にある国立新美術館で開催されていたALBERTO GIACOMETTI展は行かれましたか?ジャコメッティは1900年中盤に活躍した、スイスの彫刻家で、今回の展覧会は約11年ぶりの大型回顧展になります。

彼の作品の特長と言えば、なんといっても「極端に細長い人物像」です。なんでもジャコメッティは目に見えるものをその通りに作り出そうとすると作品がどんどん小さくなってしまうのが悩みで、それを解消する為に「高さ」を確保しようとしたら、細長くなったそうです。そう言う彼の作品には確かにこれでもかというぐらい、小さい彫刻作品も存在します。見えたものをそのまま作り出すということにこだわるという理想を追い求めた結果、唯一無二の特長が生まれたとはなんとも因果なものです。誰の目にも人間はこんなに細長く見えないですからね。ただし、古代イタリア文明でも細長い人物は描かれており、この表現方法は何らかの形として存在していたのかもしれません。

▼歩く人。「人」という漢字を体現していますね。味わい深いですね、ライティングからの影も細いです。
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▼胸像は弟のディエゴだそうです。なんか古代遺跡にありそうですね。僕はジョン・マルコビッチを思い浮かべました。
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▼女性立像。一応お胸があります(笑)
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なんと言うか、土偶?にはなさそうというより、未来人ですね。ハーレイ・ジョエル・オスメント君が主演だったAIにこんな宇宙人出てませんでした?ゴニョゴニョしゃべってハーレイ君連れて行くみたいな。うる覚えですが。

と、写真が許されたのはこれらのみで、他はNGでしたので撮ることができませんでしたが、他にも犬などの動物や、ラフスケッチ、これは彫刻のベースにしたのかな?の展示がありました。なんと言うか、先述しましたがちょっと宇宙っぽいんですよ。対象の捉え方は写実的とご自身は言っていますが、人間の中に見る広がりや可能性を感じ取った人なのかもしれません。

心地よい刺激を受けた一日となりました。あ、国立新美術館は綺麗だし落ち着いていていいですね。
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