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「俺を力の限り使い捨てろ!」という愛。 [涙活]

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photo credit: Pieter v Marion Stage 2: Yellow jersey in persuit TdF2015 via photopin (license)
こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。
近藤史恵氏著のロードレース小説の金字塔「サクリファイス」を読みました。元上司に強烈に勧められた本作。2008年には大藪春彦賞受賞を受賞しています。元上司はご自身もロードレースをやっており、チームも組んでいるロードレーサー。そのときお会いした時も、クロスバイクで颯爽と現れました。もう50歳も近いのにいつまでも、若々しく格好いいなあと思ったものです。そして、そんなにアツく勧めてくださるのであれば読まねばならないホトトギスということで読んだのですが、いや〜激アツで、ホロリと泣けました。。。

僕はロードレースというスポーツをほぼ知らないのですが、そんな初心者でも楽しめて、且つロードレースのいろはが学べる小説です。さらにただの青春小説ではないのがミソで、ミステリー要素も存分に付加されています。エースを勝たせる為に走る「アシスト」という存在。数々のアシストの屍と想いを全て背負い込んで勝利を目指すエース。自転車競技が団体戦であることと、凄まじいまでの自己犠牲とチームプレー精神をまざまざと見せつけられた作品でした。そして、著者の近藤氏は自転車乗りではないという事実(笑)。それで、これだけの作品が書けるとは、作家と言う職業の執念というのを垣間みた気がしました。

そうそう、フランスではロードレーサーは1,2を争う人気スポーツ選手なんですね。ツール・ド・フランスは流石に僕も聞いたことありましたが。この本を読むとロードレーサーを買いたくなる人続出だそうです。僕もまんまとその一人になってしまいました(笑)。エデンという続刊もあるそうで、これはもう最高の娯楽ですよ。Tさん、ありがとうございます。


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つるりと来たぜ、のどごしに。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。
ばんどう太郎をご存知ですか?え?落語家?違います、茨城県民のMy proud レストランです。

みそ煮込みうどんが名物で、ブランチやらなにやらテレビでめっちゃ紹介されてて、「これはもう、奥さんを質に入れても行くしかないで!」と意気込んでいたのですが、中々質屋が見つから…じゃないや、機会がなくようやく重い腰を上げて行って参りました。

結果…。

くぅぅ幸せです。みそ煮込みうどんといえば、名古屋の山本屋本店が有名で僕も何度か食したことがあるのですが、あの赤みそたまらないですよね。もう想像しただけで、よだれずびぃぃです。そちらに負けず劣らず、ソウルフードクオリティ!素晴らしいですよ、モンナミ。

ファミリーレストランながら、店の佇まいも何となく、観光地から外れたロードサイドにある老舗的な感じではんなり、、、みたいな。工事だけで作ったあまさけが売ってたり、いやそれ仲本!「志村!誤字誤字!麹!」なんですけど、とにかく旅情をかき立てる作りなんですね。

それでいて、煮込みうどんの種類も多くて、季節のお野菜、牡蠣ぷりたつ!茨城県産の豚肉を取り入れていたり、わかってらっしゃる、メンタリストですよ。シズルがばんばんで、どれを頼んでも満足すること間違い無しな感じなんですよ。

で、僕がオーダーしたのは茨城県産やまと豚味噌煮込みうどん、だったと思います。注釈が、たまにやまとじゃありません(笑)とか書いてあったような。しかし、提供されてみれば大変満足な逸品。豚肉が甘いのなんて久しぶりに感じましたよ。そして、味噌のコクが五臓六腑にじんわりきまして、ネギの香りが鼻孔を舐め回す。そしてうどんのシコシコ感。舌の上で、ぐるっと踊ってつるりとのどごし。たまらないの一言のひとときとなりました。あ、お値段も嬉しい1480円也。

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▲泣ける!

茨城県にお出での際はぜひ、お立寄りくださいませ。

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どうにもならない世の中に鳴り響くのは文章と言う警鐘。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。
清水潔 氏著の「殺人犯はそこにいる」を読みました。

ふぅ。

桶川ストーカー殺人事件を読んでからの連続読破です。むむむ。いわば、本作のための助走を付ける為に前作、ついに本命を捕らえたという気持ちでいっぱいです。本作は、ジャーナリズムの金字塔、捜査報道のバイブルと言われ様々な賞を獲得しています。そして、その評判、評価に違わぬ読み応えのある作品でした。大切なのはノンフィクションというところです。この本に登場する人々には、現実世界に今も生き、血が通う人たちです。彼彼女らの悩み、慟哭、悲しみ、怒り、感謝、その全ての感情が半ば怨念のように行間から漏れだすような筆致ですらあります。

「殺人犯はそこにいる」という強いタイトルは、単に本書を手に取らすためのフックでも、生活者をドキッとさせる脅しではありません。そのまま、著者の悔しさ、国家権力への侮蔑、司法への落胆を強く表した結果のタイトルです。この意味はラストのページを読むと更に強く心に刻まれることになります。僕は学生時代に、新聞記者に憧れた時期がありました。いろんな場所に、神出鬼没に現れて自ら写真を撮り、記事を書き、スクープをものにする。そんな漫画のような記者の姿に憧れました。時は経ち、世間的には大人になって(いやいや、精神年齢はまだ色々言われますが…)仕事をするようになって、学生の頃描いていた憧れの職業に対して、現実はどうなのかという一応の自分の考えというか「こういうことかな」というものを持つようになりました。

テレビをつければ様々なニュースが日々流れ、本屋やコンビニたくさんの種類の新聞や雑誌が並び、インターネット上には玉石混淆の記事が日々アップ&デリートが繰り返されています。もちろん、その全てがジャーナリズムの精神に乗っ取っているものとは思いませんし、情報の濁流の泥ですらある情報もあると思います。いつからか、マスコミが「マスゴミ」と揶揄される言葉を聞くようになりました。でも、本書を読んで報道の何たるかを心に持ち断固たる覚悟でジャーナリズムを貫く記者がいることを認識し、そしてそれを素直に喜んでいます。言うなれば、騎士道のような精神の報道ですか。

僕らは今、知らなくてもいい情報の渦の中でもがきながら川床で輝く砥石を探す、そんな時代に生きていると思います。

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昨年大ヒットの映画に、涙をもらって来ました。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。
2016年8月26日の公開から5ヶ月と少し、ようやく「君の名は。」を観賞してきました。アリオ柏のレイトショー、しかもファーストデー割引で1100円。ベストタイミングです。これだけのロングランというだけで驚きなのですが、平日のこの時間でもお客さんが入っているのにも驚きです。

さて見終わった後には、ほんのり涙が…。

いい余韻の中、スタッフロールの最後まで残さずごちそうさまでございました。こりゃ、興行収入238.3億円いきます。タイタニック262億らしいですからね、その凄さたるやハリウッド何するものぞ。ちなみに、1位は「千と千尋の神隠し」で304億、こちらも凄いですが。

※ここからネタバレを少し含みます。

既にかなり多くの方が観賞しているとは思うのですが、それでも、是非見てくださいと、オススメしちゃいますね、やはり。なぜか?こんな中年まっただ中のおじさんが見ても、適度な気恥ずかしさと、良質なセンチメンタリズムと、心地よく突き抜ける音楽と、脳髄をくすぐられる謎解きとそんな要素がたくさん詰まった作品だからです。

僕は、新海監督の前作「言の葉の庭」も好きで、もう目が割れんばかりに涙が溢れでてきたのですが、今回も例に漏れず「その写実のように緻密な風景画」と「雨のシーン」に「ふいぃー」と、ため息をつきましたね。監督の作品は、よく思春期特有の恋愛観、純愛とも聞くのですが、今回はモノローグも押さえ気味で、ストーリーに内在する謎や伏線、タイムトラベルものなので構造が複雑になるのですが、そのコンガラガリも最小限に押さえた見事な塩梅に仕上がっていると感じました。

登場キャラのお気に入りは、奥寺先輩。高校生や大学生の頃に良くあるアルバイト先の憧れの先輩という、あるあるシチュエーションにうまくハマっています。新海監督はさすが、共感を得る演出がうまいですねぇ。「言の葉の庭」では中学生と女教師ですからね。ある種のエロスの世界ですよ。えーと奥寺先輩、そう彼女はそれでいて、主人公「瀧」の突っ走りを少し離れた位置から見る役目を担っていて、それが僕ら「オトナ」、主人公より時代を過ごし過ぎてしまった人たちと、同じ目線だろうと思うわけです、現実と映画の世界を繋ぐゴーグルのような感じですね。

後半重要な役割を担う「口噛み酒」。この存在もこの映画が大人との接点を大切にしているのが伺えます。こちらもちょっとエロス(笑)。と、別にエロスを感じるための映画というわけではないですよ、断っておきますが。大人なった二人が無事に会えるという、エンディングもいいですね、大勢の人の命も、たった二人の想いも救う出来過ぎだけど、それがこの映画に没入して浸れる人が続出している理由なのかもしれません。

もう一回、いやあと二三回、映画館で見たい映画です。
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未体験ゾーンの映画たちが、躍動してますよ。 [涙活]

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こんにちは、泣語家の泣石家 霊照です。
ヒューマントラストシネマ渋谷にて、未体験ゾーンの映画たち2017が開催中です。このイベントは、2012年から開催しており今年で第6回目。傑作・快作でありながらも涙を飲んで公開見送りになった非劇場公開映画のお祭りです。いいですねえ、マニアックな作品、ちょっと斜め過ぎる作品、刺激が強過ぎる作品など、変わりダネが大集合です。

僕が観賞したのは韓国映画「奴隷の島、消えた人々」。2014年2月に発覚して衝撃を生んだ「新安塩田奴隷労働事件」にインスパイアされた作品です。新安塩田奴隷労働事件とは、韓国の離島の塩田に100人以上の知的障害者やホームレスが人身売買の末に連れていかれ、強制労働をさせられていた事件。監禁された労働環境では、賃金は一切支払われず、食事は粗末で、暴力が横行。怪我をしても治療はしてもらえない為に足の切断もよぎなくされた労働者もいたそうです。ひどい…。

この現実の事件は、ひとりの労働者がどうにか親族に宛てた手紙が届き解決を見ます。そんな凄惨な事件にインスパイアされたのが本作です。主演はパク・ヒョジュさん。チェイサーや極秘捜査などで有名な実力派女優です。

※ネタバレを少し含みます。

本編の大部分の伝達手法は、パクさん演じる女性記者ヘリの後輩カメラマンであるソクフンの取材カメラの目線を通すスタイル。このスタイル自体は良くある手法ですが、取材の過酷さとスリリングな展開を伝えるには十分な効果があります。カメラを置いて、時折その置かれたカメラの視点になるのも面白かったです。88分の映画なので、ストーリー展開は結構早いなと思いました。しかし、理解できないわけではなく、ラストの衝撃も「一切、想像していなかった!」というもののため、グイグイと惹き込まれて行きます。全編を通して「グレー」で、「寒く」、「陰鬱なトーン」は拭えないのですが、それでも行動力が自慢の先輩記者に振り回される、後輩カメラマンソクフンのボヤキや二人の信頼関係にホッとさせられる部分が所々にあり、いいエッセンスを与えていると思いました。期待通りの秀作でした。

本作はもう上映期間が終わってしまったので、残念ながら観賞できないと思いますが、他にも多数の作品が上映中&上映予定です。期間は3月31日まで。お目当ての作品をお見逃し無く!

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